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会長ごあいさつ


福岡県公立小学校教頭会 会長
藤井 龍一
(粕屋町立 粕屋中央小学校教頭)

この度、令和6年度福岡県公立小学校教頭会会長を務めさせていただくことになりました粕屋町立粕屋中央小学校の藤井龍一と申します。

会長という大役が務まるか不安もありますが、事務局の皆様や関係諸機関の方々にお力添えをいただきながら、さらには、各地区教頭会の皆様のお力をお借りして、令和6年度の活動を着実に進め、実りあるものにしていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。

本会の目的は、「会員の資質を高める研修を推進し、県の教育施策等の向上進展に寄与するとともに、会員の地位向上を図る」ことにあります。本年度におきましてもこの目的に向け、福岡県内6地区(福岡・北筑後・南筑後・筑豊・北九州・京築)と2政令市(福岡市・北九州市)の教頭会と連携・協働し、様々な研修や要望活動に取り組んでいきたいと考えます。 

さて、ここ数年、学校においては、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、様々な学校での教育活動等に制限を強いられる状況が続いてきました。しかし、昨年度5月に新型コロナウイルス感染症は5類となり、徐々にコロナ禍以前の生活が戻り、それに伴って、子ども達の学校生活につきましても制限されていた集会や学校行事、さらには、学習内容にも取り組むことができるようになっています。各学校においては、感染症で得られた新たな教育活動を生かしながら、新しい教育活動を創造していくことが求められています。また同時に、働き方改革等の教育改革が進む現状において、私たち教頭の職務につきましても、様々な点で、創意工夫が必要であり、他と連携・協力しながら、学校教育の目標の達成を目指して、取り組む必要があると考えております。

また、第4期教育振興基本計画についての答申がとりまとめられました。その2つのコンセプトで、「持続可能な社会の創り手の育成」と「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」が示されました。不登校やいじめ、貧困など、コロナ禍や社会構造の変化を背景として子ども達の抱える困難が多様化・複雑化する中で、教育にもウェルビーイングが求められるようになり、子ども達に、つながりや達成感などからもたらされる自己肯定感を基盤として、主体性や創造力を育み、持続可能な社会の創り手の育成を図る必要があるということと考えます。さらに、子ども達のウェルビーイングを高めるためには、教師をはじめとする学校全体のウェルビーイングが重要であることも示されております。このように、教頭先生方ご自身が、身体的・精神的・社会的な幸福感をつかむために、職能を高め、充実した学校生活を送ることが大切であり、このことが教員をはじめ学校全体のウェルビーイングを高めるとともに、子ども達のウェルビーイングを高めていくことにつながると考えます。

このような時代に対応すべく、本会では、福岡県公立小学校教頭会の発展に向け、県内6地区(福岡・北筑後・南筑後・筑豊・北九州・京築)と2政令市(福岡市・北九州市)の教頭会と連携・協力をとりながら、会員の資質を高める研修を推進し、県の教育施策等の向上進展に寄与するとともに、会員の地位向上を図ることを目的として活動を進めて参ります。

今年度も、諸先輩が築いてこられた本会の伝統と成果を大切にしながら、関係諸機関や会員相互の連携を深め、一歩一歩進んで行きたいと思います。そして、「学び続ける教頭」「つながる教頭」を目指し、本会員754名が力を合わせて福岡県の教育振興に寄与したいと考えております。

どうぞ皆様の御尽力を賜りますようお願いいたします。